マザー選択
PCのマザーボードは1万円ぐらいからある。しかし、小型のマザーボードというと、工業向けになってしまっていきなり高くなる。
Pentium以前のCPUで5万円!とか、そーゆー値段になるのだ。
しかし、同じようなことを考えるバカな方もいるようで、17cm×17cm のマザーがコンシューマー向けというかコンシューマー向けな価格で出てきた。
その中でも VIA の EPIA-M シリーズはボクの要望にピッタリの仕様を満たしている。
・グローブボックスに収まる、17cm×17cm の MINI-ITXフォームファクタ
・ナビの画面に表示できる、NTSC出力
・ファンレスで動作する C3 600MHz CPU
・データの移動に使えるかもしれない USB2.0 & IEEE1394
・貧弱なCPUでのMPEG2(DVD)再生を支援するビデオチップ
オンボードでいろいろ付いていて、もうボードに挿す部品はメモリだけだ。CPUは半田でくっ付いている。ソケットの面積が惜しいのだろう。
こちら参照→
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20021207/etc_epiam6k.html
ただ、いくつか問題がある。まず、CPUよりもノースブリッジのほうが発熱する、ということ。
一応、ケースファン(?)の風をCPUとノースブリッジに当てるようにした。これでとりあえず熱暴走はしないようだ。
それと、MPEG2再生支援は、ソフト側の対応も必要なこと。Windowsなら選択肢があるが、Linux では再生支援を使うドライバがまだない。
できれば Linux で動かしたいのだが、これがネックで Windows を選択してしまった。
NTSCを出すのにはちょっとコツがいる。BIOSの設定と、Windowsでの設定は別々であることに注意しなければならない。
まずは、通常のCRTとTVを同時につないで始めるのがいいだろう。片方しかないと、初期設定できない。
BIOSでTV出力を選ぶとTVに映る。しかし、Windows起動中にTVは真っ暗になり、CRTに映るようになる。
Windowsの設定は別で、デフォルトはもちろんCRTだからだ。ドライバが入っていない場合もCRTのみである。
ドライバが入っていれば、プロパティからTVを選ぶことができるだろう。
しかし、これで安心してはいけない。一度、TVのコネクタを抜いてWindowsを起動すると、CRTが選択される。
そして、CRTが選択された状態を記憶してしまう。TV出力だけの運用が開始されればあまり問題にならないが、
最初にいろいろいじっているときは思わずCRTだけつないで起動してしまうことが良くある。
そのミスを防ぐためには、ビデオ端子に75Ωの抵抗を付けると良い。
S端子とコンポジット端子があるので、使わないほうに付けとくといいだろう。
どんな風に取り付けるのか分からない人は、抵抗の入手すらままならないと思われるので、
とりあえず諦めて、CRTだけつないで起動してしまったときは設定のやり直しをしましょう。
ちなみにLinuxの場合は BIOS の設定が継承されるようだ。ラクチン。