僕のノートパソコン PC-K300

僕のノートパソコンは SHARP Mebius PC-K300 だ。 これは企業向けノートなので一般の店で個人向けには売っていない。 どうやって手に入れたかというと、カイシャで一括購入するときに、便乗購入したのだ。 もちろん自腹を切って。

スペックは以下の通り

CPU Pentium 100MHz
Memory EDO 16M(MAX 40M)
液晶 DSTN 800x600 256color
FDD 3 Mode
HDD 810M
PCMCIA TYPE IIx2 or TYPE IIIx1
Pointing Device PAD
2nd Cache なし
CD-ROM なし
Sound なし

CD-ROM 無しとか、Sound 無しとかが泣かせる。 でも、これはおうちで使うときでも必要無いのでべつに構わない。
ただ、2nd Cache 無しというのが許せない。 メインメモリが EDO だと十分速いから 2nd Cache が不要という神話が成り立っていた時代の設計だ。

HDD は 1G に乗せ換えた。もらい物だ。

Video がなんだかへっぽこで、1024x768 で 256 色が使えるのに、 800x600 でも 256色までなのだ。 Video RAM を 800K ぐらいしか積んでない。 1024x768 で 256色がつかえるギリギリということらしい。

パッドが不評で、BIOSで殺すと PS/2 ポートも死んでしまう。シリアルマウスを使うしか無いのかもしれない。
と思ったら SHARP の Web にパッドを殺すプログラムがあった。でもサスペンドから復帰したときに パッドも生き返るらしい。やっぱ使えねー。僕はパッドに慣れたから問題無いけど。

メモリの増設に結構困った。お店に行っても売ってない。 最悪なのが、このノートを売った営業を通しても入手できないようなのだ。 でも結局、鈴商の前の T-ZONE で売ってた。+16M で 32M だ。 Max の 40M にするには、もう一つ 16M を買ってきて、デフォルトでささっている 8M を捨てなければならない。コストパフォーマンスが悪いので、そうするつもりはない。


さて、メモリ増設はキーボードを外して行う(のは 8M を抜いて 16M に乗せかえるとき)。 キーボードを外すと、なんとデスクトップに使われるのと同じサイズの CPU が見える。 しかも外せてしまう(レバーが付いてるわけではないのでかなり苦労するけど)。

あられもないPC-K300


CPUには 5mm ぐらいのアルミ板と 3mm ぐらいの密度の高いスポンジ状のものが貼り付いている。 それがキーボードの裏面に当たって、放熱しているようだ。

CPUのようす


そして、CPU を外すと、SOCKET 5 と書かれたシルク印刷が見える。写真じゃわからないけど書いてある。

SOCKET 5


CPU とアルミ板は、結構しっかりくっついている。なかなか外せなかったが、むりやり剥がした。 CPU には 2.9V と書いてある。
この CPU は、あまり知られていないが、 ノート用(省電力型)なのに、TCP ではなく SPGA パッケージのものだ。 これは コアが 2.9V で I/O が 3.3V だ。
ところで似たような電圧で動くものに、MMX Pentium がある。 MMX Pentium は コアが 2.8V で I/O が 3.3V だ。2.8 と 2.9 はもうほとんど誤差の範囲だ(^^;
ということで、当時デスクトップで使っていた MMX 200MHz(当時8万円) を挿してみた。 ちゃんと動く。当時はデスクトップよりノートを使う時間の方が長かったので、 そのまま使い続けた。もちろんデスクトップには省電力Pentium を挿して。
ただ、動かしているとものすごく熱くなる。まず、ひざの上では使ってられない。 スクリーンセーバーを動かすと、CPUの休む暇がなくなるので、動かさない方がよい。 何も動かさないでほっとくと、それほど熱くならないので、省電力機能が働いているんだなあと 実感することができる。

200MHz にするジャンパ設定は見つからなかった。現在は

01110010 (デフォは 01110000だった)
で使っている。起動時に 150MHz と表示されるが、WCPUID.EXE によると、166MHz で動いているようだ。
多分、ジャンパには BF1 をいじれるところが無くて、200MHz ができないのだろうと思う。 BF1 を無理矢理 GND に落として・・・とか考えたが、 熱でイカレルか、電源がオーバーロードでイカレルかどっちかで壊れそうな気がするので止めとく。
省電力Pentium(the Pentium processor with voltage reduction technology)の 100MHz版の 消費電力は 5.9W なのだが、 MMX 166 は 13.1W、MMX200 は 15.7W なのだ。

ちなみに CPU を取り替えないでも、ジャンパを適当にいじると 60MHz × 2 の 120MHz で動作する。 たぶん、そんなに危険なクロックアップではないと思う。MMX166 でも動いているので、 本体への影響は無いと思うし、どうせ 100MHz も 120MHz も中身は同じだと思うから。 ただ、外部クロックが遅い分、パフォーマンスが悪くなるかもしれない。


その後、MMX166 を買った。あまりにもデスクトップ(Pentuim 100)が遅く感じるようになったからだ。 MMX166 を 200 で駆動しても、全然おっけーなような気もしたが、一応、ノートと入れ替えた。 あまりあのソケットでCPUの抜き差しをやりたくなかったのだが・・・。
まあ、これで、デスクトップも MMX200 を取り返し、快適に動くようになった。

MMX166 は BOX で買ってきた。これには CPU FAN と それ用のグリスと、そしてなんと intel inside シールの MMX のヤツが入っている。これはノートに貼らなければ! ってことで、見かけも MMX ノートになった。

MMX 搭載ノートパソコン


Pentium 100 が余ってしまったが、現在は Linux マシンに使われている。


標準で乗っている8M のメモリはRAMを乗せるパターンが余っているので、RAM をはんだ付けすれば 16M のメモリと化すかもしれない。 が、それ用の「薄い EDO RAM 16Mbit × 4」を探すのが面倒なのでほっといてある。
おもて うら



IDT Winchip は MMX Pentium よりも消費電力が少ないらしい。をを、これは場合によっては 200MHz 駆動も可能かもしれない。ということで、さっそく調べてみた。もちろん Web で。
ところがこれは単一電源な CPU だった。それじゃぁ PC-K300 では使えないですね。残念。

1998/06/19

今日の PC Watch で、黄金戦士の紹介が載っていた。 TCP版 MMX Pentium を 台湾パワーで Socket 7 化したものだ。
PC Watchによると 2.94V でも動いちゃったとの事だ。
実際に使われているCPUは、店員の話しや、Intel の CPU ランナップ、動作試験によると、 I/O 2.45V の 166MHz のものではないかと言う話しだ。

でも、発熱が少ないというので、ぜひぜひ、このノートパソコンで動かしてみたいとか思ってしまった僕です。
ただ、台湾でしか売ってないみたいなんですよね〜。

ところで、この壁紙、見にくいですね。

ついでにもうひとつ、
Windows98 のベータ版をいれてみているが、何故かバッテリーを幾ら充電しても 表示が 100%にならない。 RC1 の頃は 50% だったが、RC2 からは 30% だ。RC4 に期待したが、やはり 30% だ。 OSR2 に戻そうかな。