左尿管結石
97/10/26
午後9時ごろ、ウトウトっと寝てしまって、12時過ぎぐらいに起きた。起きたら左腹部が痛かった。う、これは痛い。うう、じっとしていられない。
どうしたことだ、ストレスが溜まって会社行きたくない病か。それにしては本格的に痛い。これは入院ものか。入院ならノートパソコンで暇つぶしだ。
とりあえず、親にも分かるようにノートパソコン一式まとめておこう。まとめているうちに痛みが治まるかもしれない。
・・・まとまった。やっぱり痛い。親に報告だ。
母親が病院に電話する。父親が車で病院に連れていってくれる。車のゆれが腹に響く。痛い・・・。
病院に着く。外科ではタイミングよく、子供が診察を受けている!!。待たされる。
椅子に座るが痛い。椅子に寝るが痛い。立ってみても痛い。足をばたつかせても痛い。七転八倒しても痛い。とにかく痛い〜。
やっと先生に診てもらえる。どうやら外科の先生は原因が分からないようだ。うん、僕も分からないが、でも痛い。
とりあえず入院することになった。なぜか集中治療室に入れられた。なんかワクワクしてくる。テレビでしか見たことの無いICUだ。
でも痛い。「筋肉注射なんでちょっと痛いですけど」とかいいながら、看護婦が痛み止めを打つ。点滴も打つ。30分ぐらい痛いままだたが、
知らないうちに寝てしまった。
97/10/27
起きると痛みは治まっていた。全く痛みが無い。が、トイレに行きたくなった。
看護婦らしき人をつかまえて、点滴をぶら下げるやつを持ってくるようにお願いした。
おお、これだ。入院生活はこれが無くては始まらない。点滴をぶら下げながら用を足した。
ふと気がつくと、点滴の管に血が逆流している。おお、なんてことだ。点滴の瓶の位置が低すぎたな。
どうやら看護婦だと思った人は身の回りの世話係で、看護婦ではないらしい。
朝、食事は出ない。原因不明なので食べれないのだ。でも、点滴5本でお腹いっぱいだ。
看護婦が痛みはどうかとたずねてくる。「なんか、申し訳ないぐらいに何ともないです。」
血液検査とか尿検査とかレントゲンとか聴診器とかいろいろ体験する。入院は初めてなのでワクワクする。痛みももう無いし。
昼ごろ、ベッドの表示が外科から泌尿器科に変えられた。そして腹部エコーで検査をした。
夕方、泌尿器科の先生が僕の病気の解説をした。左尿管結石ということだ。4mmぐらいの石が尿管にあるらしい。それも
腎臓に近いほうにあるらしい。「お水たくさん飲んで、適度に運動するようにすればそのうち出ますよ」と軽く言われた。
「痛み止め出しますので、痛かったら使ってください。今日はもう退院して結構ですよ。11月1日にまた来てください」
あっけなく、僕の入院生活は終わった。入院した時刻は12時を過ぎていたので、入院期間は27日から 27日までだ(笑)
97/10/28
朝、起きたら、またあの痛みが襲ってきた。うおお、こんな痛みが会社に行ってるときとかに来たら嫌すぎるなあ。と思って会社に電話した。
「突然痛みが来るのが恐いんで1週間休みます」
ふざけた要求かとも思ったが、承諾された。
97/11/01
病院へ行くと、レントゲンを撮りまくられた。あやしい点滴を受けながら、レントゲンを撮る。どうも、その点滴は、すぐに尿になって、
しかもレントゲンに写るようなものらしい。それによって、結石が複数ないかとか、右にも無いかとかを調べているらしい。調べた結果、
他には石は見つからなかった。
この病院には、体外衝撃波で石を砕く装置があるらしい。医者は、石が小さいから、砕かなくてもそのうち出るという。
でも、そのままほっとくと、会社を1週間休んだ理由があやふやになる。で、砕いてもらうことにした。
97/11/05
今日は石を砕く日だ。石の位置を確認するため、レントゲンを撮ると、石がかなり膀胱に近づいていることが分かった。うう、それでも砕くか?
一応、人生経験ってことで砕きましょう。ってことで、体外衝撃波結石破砕装置のある部屋に行った。
うつ伏せに寝て、お腹から「衝撃波」を与える。1秒に1回、バチンバチンといった感じの衝撃が来る。予想外に痛い。「どれくらい続けるんですか?」
「3000回やるんで1時間ぐらいです。」うぉ〜〜〜。聞いてねーよ〜。マジかよ〜〜。と思いつつも1時間耐える。
レントゲンを再び撮ると、確かに石の影が無くなっている
「2週間ぐらいしたらまた来てください」
保険を使っても一部負担が 46,780円だった。
97/11/21
近頃トイレが近い。医者が予告した通りの症状だ。石が出るのも近いらしい。
出先の新横浜の某社のビルでオシッコしてると、カチンという音とともに黒い石が出てきた。
確かに4mmぐらいある。おお、これが結石かぁ。ついにでたか。
石は医者に渡したほうがいいらしい。でも、このまま素手で拾うのはやだな。トイレットペーパーで・・・
とか思いながら便器を離れると、赤外線センサーが働いて水洗が流れた。石も流れてしまった・・・。