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僕のカーコンピュータ

スターデジオS Recで録音するようになってから、日本語表示可能な車載向けMP3プレイヤが欲しいと思うようになった。 しかし、日本語表示できるものは無い。探せばあるかも知れなきが、少なくとも僕が知るところでは存在しない。 普段テレビをあまり見ない私は、曲を聴いても誰のなんていう曲なのか分からない。 世間知らずと思われたくないのでスターデジオの401chから昨今のJ-POPを知ろうと思っているのだが、 日本語が表示できないと、曲だけ聴いても意味が無いのだ。
さらに、最近気づいたのだが、椎名へきるのCDをすべて持っているものの、アルバムの曲の曲名は把握していない。 これも是非、日本語表示できるプレイヤで再生しながら覚えたいものだ。

そんなわけで、日本語表示できるものが無いなら、自作しちゃえと思った。 しかし、自作するとすると、再生装置のほかに、表示デバイスも入力デバイスも自作しなければらない。

これは面倒だ。

そこでPCベースのものにすることを思いついた。ビデオ出力のあるものなら、表示は車載テレビに任せればよい。

妻のスターレットにはテレビ付きカーナビとテレビがある。 「カーナビ」と「それ用のテレビ」ではなく、そういう表現をするなら 「カーナビ」と「それ用のテレビ」と「それ以外にもうひとつのテレビ」だ。
詳しくはこちら。僕のカーナビ

そんなわけで、省スペースPCのベアボーンを買った。(\26,800-)
株式会社トヨムラ
SF−BK810F

で、車に乗せた。電源は 200W のものをカー用品店で購入した(\11,800-)。
Windows98 の上で WinAMP が動いているが、将来的には自作アプリで再生させたい。
Linuxベースでいろいろやりたいが、それほどスキルが無るわけではないので難しい。

WinAMPでMP3再生

車載テレビは古いもので、解像度が悪い。 ナビ用テレビはもうちょっと映りがよいかも知れないが、こっちはナビ画面を常に表示している。 知っている道でも渋滞情報表示を活用したいので付けっぱなしにしている。(あまり信用ならないが)
この古いテレビでは、640x480の解像度でWinAMPを2倍表示にしても曲名を見るのがつらい。 幸い、プレイリストのフォントサイズはいじれるので、それで曲名を確認している。(この写真じゃ分からないですね)

USB で10KEYとマウスを繋げている。曲の選択だけは手元で行いたいので10KEYをつけた。 マウスはもっぱら電源OFFの操作用だ。できれば Windowsキー付きの10KEYが欲しい。 しかし、予定では自作ソフトの中から10KEYのみで電源を切れるようにするつもり。

心配されていた熱暴走やHDDクラッシュや音飛びなどは、今のところ、無い。
CD-Rに焼いたものから再生しても大丈夫だった。52倍速の、うるさいCD-ROMドライブなのだが、 MP3再生時はゆっくり回ってくれているようだ。
たとえ1倍速だとしても、たまにしか読みに行かないことになるので、勝手に遅い回転になるのだろうか。 それとも振動で読み取りエラーが頻発し、それが原因でゆっくり慎重モードになるのだろうか。 家の中で聞いているときもゆっくりになるので、たまにしか読みに行かないときは遅い回転になってくれるようだ。

妻のスターレットはVIDEO-CDも再生できるマルチメディアカー(?)になった。
ボク自身は車を持ってません。ジムニーは廃車です。



このベアボーンPCはFDDの直下にCPUがあり、熱設計が甘いと言われている。 家の中でオーバークロックもせず使う分には問題ないのかもしれないが、車載なのでちょっと気を使ってみた。 また、かなりうるさいので静音化も目指す。

FDDを外したところ

まず、排気の流れをよくする。
電源のサイドの壁を取り払い、さらにファンのグリルを取り払った。
排気効率化

さらにファンを山洋のモノに交換し、外付けにした。(下の写真は交換前の標準のファン)

次に、吸気の流れをよくする。
最近はインストール時も使うことが無くなったFDDを取り払う。高いヒートシンクが装着可能になるよう、フレームにメスを入れる。 FDDの口から入った空気が効率的にヒートシンクにあたるよう、風向制御板(?)を装着した。
排気のスムーズさも手伝い、ヒートシンクには冷却に十分な風量が得られる。 そんなわけでFAN無しのヒートシンクを採用してみた。ちなみにこのヒートシンクは VAIO PCV-R60 (Celeron 466MHz)の標準装備のものだ。

対策後


風向制御板


風向制御板は商品のパッケージ、あの、あれ、商品の形に合わせて成形された透明なプラスチック(ポリカ−ボネ−ト?)に ボール紙の台紙がホッチキス・・・は商品名か、ステープラーで留めてあるやつ、あのプラスチックを再利用した。
上部に折り返しがあるのは、ケースを外すときに引っかからないようにするためだ。

この対策後、MP3を1時間ほど再生したあと、BIOSの画面で温度を確認してみた。
SYSTEM 30度、CPU 43度。室温はエアコンが掛かっているので多分27度。 対策前の数値は調べていないので知りません(失敗)。CPU は Celeron 300A 300MHz 駆動。

十分な冷却が得られているので、さらに静音する。ファンの電源を 12V から 5V に変更した。すると静かにはなるが、冷却が十分でない。S Rec による録音に失敗してしまった。そこで12Vに戻し、75Ωの抵抗をはさんだ。ファンにかかる電圧は実測値で8V。今度は適度な風量が得られる。冷蔵庫より静かなマシンに仕上がった。

マザーボードはよいのだが、HDDのほうに風が流れないのでちょっと不安だ。しかし、心の中での減価償却が終わっている 3G のものなので気にしない。
2000/08/13 ノート用6Gに交換した

今はまだ夏なので、車に乗るたびに車内に持ち込み、降りるたびに家に戻している。 PC全体に関して、心の中での減価償却が終わった頃に、車内に入れっぱなしにしてみるつもり。
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BookPCの調査には吉沢家の人々の掲示板が役に立ちました。

2000/09/12 webmaster@rukihena.com